読書感想

最悪奥田英明


不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢(あつれき)や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。
無縁だった3人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。


ほんの些細なことがきっかけで不幸のどん底に落ちていく3人。どれも本当にありそうだと思わされる内容。この手の話はリアリティが欠けていたりすると所詮小説やもんなぁ。と思ってしまいどうも入り込みにくくなる。その点この最悪はリアリティがありぐいぐいと引き込まれていく。最後もドラマとかであればなんだかんだで救われるのだろうが本作ではそういったものもない。結局人生なんてものはこれだけのことが起こってもこうやって続いていくんだなと思わされるような締めくくり。最初っから最後まで暗い本でしたがおもしろい作品でした。




それはそうと今日は母の日。


私も何かプレゼントをしようと思い、久しくお花屋さんに入りました。何を買おうかと迷いましたが年に一度のことなので奮発して一番高価な花を買いました。


持って帰るのに一苦労し、家の門を潜るのも恥ずかしいような気がしました。


花を渡すと母は大変喜んでくれました。買うときは高い買い物をしたと思いましたが、母の喜んでいる姿を見ていると買ってよかったなと思いましたさ。


おしまい。じゃんじゃん。