ナイチンゲールの沈黙

(STORY)
東城大学医学部付属病院、小児科病棟に勤務する浜田小夜。担当は、
眼球に発生する癌網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。
眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちの
メンタルサポートを不定愁訴外来・田口公平に依頼する。

その渦中に、患児の父親が殺され、警察庁から派遣された加納警視正
院内捜査を開始する。小児科病棟や救急センターのスタッフ、大量吐血で
緊急入院した伝説の歌姫、そこに厚生労働省の変人・白鳥圭輔も加わり、
事件は思いもかけない展開を見せていく…。

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初めて読んだ医療ミステリー「ナイチンゲールの沈黙」。


この本は第4回ミステリー大賞に選ばれた「チーム・バチスタの栄光」の続編に当たる物語ならしいのだけれど、私は前作を読んでないのでなんとも。


物語は二部構成で全体の約半分ほどが登場人物の説明だったり、状況説明だったりを兼ねた普通の物語となっています。半分ほど読んだところでやっと2部が始まり、ここにきてようやく事件が発生します。


子供たちの想い、主人公が奏でる歌の秘密、そして殺人事件が複雑に絡み合う様は非常におもしろかった。


ただ、早期のうちに犯人はわかってしまうし、その犯人が一番好きなキャラクターだっただけに読んでてつらかった。続編だけに前作を読んでたらまた違った感想を持ったんだろうけどなぁ。