ゲームとライトユーザー

ゲームの話しはゲームの話ですが たまにはゲームの歴史なんかについて語っちゃおうと思います。


とは言っても私は1ゲーマーなのであんまり詳しくありません。間違っている点も多々あると思いますので最初に断っておきます。


さて、最も有名で古いゲーム機といえばファミコンでしょう。ゲームをやらない人にとっては未だにゲームのことをファミコンと呼んだりもします。それほどファミコンは売れに売れまくり世に知れ渡ったのです。


まずそこまでのゲームから説明したいと思います。えー、ご存知の方もいらっしゃると思いますがそれ以前にもゲームというものは存在していました。今で言う携帯テトリスみたいなもんですね。1つの機械で1つのゲームしか遊べないといったものです。


それが進化していき1つのゲーム機で6つのゲームができる!的なものが作られたりで進化はしていったのですが、どれもゲーム内容が似たり寄ったりでそれほど流行りませんでした。


さらにそこからゲーム機は進化し、なんとロムを入れ替えるだけで色んなゲームが遊べちゃう!という形のものが生まれました。今のゲームと全く同じですね。ただ1つ違うのは自社製品しか遊べないうえに、ものすごくゲーム機本体が高価だったということ。ただそれでも当時はそのシステムが画期的で売れに売れまくりました。ゲームセンターではもっぱらこのゲーム機が使われることになりました。(因みに名前はアタリといいます。


そしてその6年後。ついに登場するのがファミコンです。このファミコンは今までのゲーム機では考えられないほど安価だったのです。子供たちが買うには少々厳しかったと思われますが、お年玉などの特別な日を利用してお金を貯めればぎりぎり買えるくらいのお値段でした。さらにすごかったのがゲームを開発しているのはファミコンの生みの親である任天堂だけではないというところ。これにはもうビックリです。


今まで全くゲームとはほど遠いところにいた会社が次々とゲーム業界に参入してきたのです。ただ、もちろん昨日今日参入した会社がゲームなんて作れません。任天堂の賢かったところはお金さえ払えば工場はかしてあげるし、技術も教えちゃうよーってところだったのです。これにより任天堂の作ったファミコンは大大大成功を果たしたのです。


さらに任天堂の快進撃は続きます。続いて出したSFCも大ヒット。もはや任天堂を止めれるものはいませんでした。時を同じくハドソンからも新型ゲーム機PCエンジンを発売しましたが、SFCの圧倒的勝利に終わりました。というのも会社がついていかなかったんですね。例えばどんなにつまらないゲームでも少しは売れますよね?仮にSFCを持ってる人の数が1000万人としてそのうちの1%の人が買ったとしましょう。するとどうでしょう。あーら不思議つまらないゲームなのに10万本も売れるのです。こんなにおいしい話はありません。出せば売れるのだから当然です。そういった理由もありPCエンジンは思ったよりも売れませんでした。他にもこの時期有名どころでメガドライブ、3DO、ネオジオなども発売されましたが同じような理由があり、売れませんでした。


それから数年後、ついに任天堂の天下は終わります。そう、あのプレイステーションの生みの親ソニーがゲーム業界に参入したのです。しかしいかにソニーといえど新参者。この完璧な任天堂を打ち破ることは容易ではなかったはずです。ではなぜ、プレイステーションはあそこまで売れたのでしょうか。


実は完璧と思われた任天堂にも穴があったのです。ソニーはそこをうまくついたんですね。ちゃっちゃと答えを申し上げますと、ソニーはまずCDを採用することにより、大量生産を容易に行えるようにしたのです。これにより、ゲーム製作のコストが抑えられユーザーにとっても安く買えるという利点を作ったのです。そしてもう一つ。なんとソニーは超低価格で工場を貸し出したのです。具体的には任天堂が2000万。ソニーはたったの300万だったといわれています。さらに、ソフトが売れたときのソニーへのお金にぎにぎも任天堂とは比べ物にならないほど安いものでした。


そういった背景があり、プレイステーションは見事に勝ち残ったのです。となるとやはり気になるのがセガサターン。みなさんも知ってのとおり、最初こそセガサターンプレイステーションと競り合っていましたが、いつの間にか消え去ってしまいました。理由は簡単。ソニーがライトユーザーを獲得しようという作戦に出たからです。成功すれば新規ユーザーのハートを確実にゲットできるでしょう。パラッパラッパーなどがその1つです。ただ、これには1つ問題があるのです。そう、この手の作品は滑ってしまうとライトユーザーにとってもなんだこれ?と思われ売れないのです。言ってみれば1つの賭けになっちゃうんです。それに打って出たのがソニーセガはというと確実に売れるコアなゲームばっかりを作りました。それが原因でセガは大きく引き離され、いつの間にか消えてしまったといえるでしょう。(他にもFF、ドラクエ問題もありますが。


さらにセガは巻き返そうとドリームキャストを作りますがあっさりと負けてしまいます。理由は湯川専務だからです(違


そして時代は流れPS2も売れに売れます。もうライトユーザー万歳。まさにソニーの天下と言ってもいいでしょう。この頃になってようやく任天堂もCDを採用しだしますがPS2には敵いませんでした。


さて、ここで少し携帯ゲーム機のほうもさらっと見て行きたいと思います。


最初に発売されたのはみなさん知っての通りゲームボーイ。そこから順調にぐんぐん次世代機を出しGBAまでいきます。その間ネオジオポケットワンダースワンなども出てきますが、あっさり駆逐されちゃいます。(ワンダースワンは色々と使い道がありますけどw


しかしここで問題が発生します。そう、そいつの名前は携帯電話。この携帯電話の登場により携帯ゲーム機は一気に売り上げが下がってしまったのです。いまや携帯でちょっと払えば昔のゲームが簡単に手に入る時代。わざわざ荷物を増やしてまでゲームボーイをもっていこうなんて思う人がいなくなってしまったのです。これでは携帯ゲーム機が売れなくなってしまう。


そこで出てきたのが任天堂DS(以下DS)とプレイステーションポータブル(以下PSP)です。前者は2つの液晶とタッチパネルの採用により携帯電話にはマネのできないゲーム機を作り上げました。後者は最新技術を詰め込み、携帯ゲーム機で家庭用様ゲーム機とかわらない性能を実現し、携帯電話とは違うところを見せ付けたのです。


そしてDSとPSPの戦いが始まります。といってもお互いライバルは携帯電話。DSとPSPは最初っからほとんどお互いを見てなかったのです。2つの携帯ゲーム機を比べてみると、さながらプレイステーションセガサターン。最初こそ競り合っていましたが、つい半年ほど前からぐんぐんとDSが売れ行きを伸ばしたのです。まさに鰻登り。DSは未だに手に入らないくらい売れに売れまくりました。それに伴ってソフトも馬鹿売れ。近年ほとんど見ることのなくなったミリオンセラーをほとんどのソフトが、いともたやすく達成したのです。


これにはきっと当の任天堂ですら驚きだったでしょう。火付け役となったのはニンテンドッグス。この辺りからDSの2画面という特徴を活かしたゲームが次々に発売されたのです。それまでは2画面といっても1画面でことたりることを2画面でやっている、程度の認識だったのですが、ここにきてようやく2画面をうまく使えるようになったのです。


さてさて、こうなってくるとPSPは完全に敗北したといってもいいでしょう。かたや幼稚園の子供からおじーちゃん、おばーちゃんまでできる携帯用ゲーム機。かたや10代、20代にしか受けない携帯用ゲーム機。答えは火をみるより明らかでしょう。プレイステーションが成功したときのようにライトユーザーを取り込むか取り込まないかで勝敗は大きく変わるのです。ソニーはすっかりそのことを忘れていたのです。


このことはこれからの次世代ゲーム機にも当てはまると思います。より多くの層を、ゲーマーではないどっちを買うか迷っている人たちを取り入れたほうが勝つと思われます。


非常に長くなりましたがここらで終わっておきたいと思います。一度こういったものを書いてみたいなーと思っていたので自己満足気味に書いてみました。