君の声を待つ夜
たまには専門的な話でもしよーかと思います。
ここ数年CGの技術が格段に向上し、今じゃ映画の背景のほとんどがCGなんてことも当たり前の世の中になってきました。
でも人間のCGってほとんどありませんよねー?あったとしてもせいぜいキャラクターです。ここまでCGが進化し、本物と偽者を区別することすら難しいほどなのになぜ人間のCGはないのでしょうか。
答えは簡単です。それは人間に似せれば似せるほど気持ち悪くなるからです。
ところで、何年か前にフルCGのファイナルファンタジーの映画なんてものがあったのをご存知でしょうか?
あれがその典型的なパターンですね。結論からいっちゃうとあれはもうほんと大ゴケしましたねw はっきりいって不気味です。
我々人間というのは日々の生活で何を一番見ているかというとそれは人間なんです。人間が赤色や黄色によく反応するのは人間の肌の色に近い色だからといわれています。反対に青色とかにはあまり反応がよくないです。
TVなんかはこのへんをうまく利用していてよーく見てみると赤色や黄色といった暖色系の色がふんだんに使われていたりします。
で、なにがいいたいかというと つまりー人間は人間を見るとき それは例えCGであったとしても非常に厳しく細かく見るということです。
そこで少しでも違和感を感じると不気味と思ってしまうんですね。
反対にアニメや漫画はキャラクター。つまり本物の人間としてみてないわけですからどんだけへんてこりんでも不気味とは思わないんです。
有名な話にウォールト=ディズニーがミッキーマウスを作ったときに指を4本にした。それは指が5本だと人間みたいに見えてしまい気持ちが悪い。というものがありますー。ここからもわかる通り私たちが慣れ親しんでいるミッキーにもそういう工夫がされていたりして色んなところで人間を作るというのは避けられてるんですねー。
そんなわけでフルCGの映画が一般的になることは今のところないといえるでしょー。